まるごと学ぶホールフードスクール

~食と暮らしと農業、環境をまるごと学びます~

「Whole Food」とは、まるごとの食べもの=全体食から生まれた言葉です。
葉っぱから根っこまでまるごと食べることは、美味しいだけでなく、カラダにも良いと考えています。
近年、いつまでも健康で美しく生き生きと暮らしていきたいという想いから、安全なものを選ぶ人が増えています。
「有機野菜を食べること」、「添加物を避けること」、「ホンモノの調味料を使うこと」は、もちろん大切です。しかしそれだけでは足りません。ゴミのこと、洗剤のこと、調理道具のことまでまるごと考えることが必要です。
カラダに優しい料理は、環境にも優しい料理であるべき。
自分だけ健康になっても、海や川が汚れ、森が病気になってしまっては意味がありません。健康な地球の住人でありたいですよね。
ホールフードスクールは、料理の技術だけではなく、健康的で持続可能なライフスタイルをまるごと学ぶことができる、日本で唯一のスクールです。
調理実習と講義を組み合わせて、農業のこと環境のことまでまるごと学びます。

ホールフードスクール誕生ヒストリー

ホールフードスクールは、1989年に料理家タカコナカムラがそれまでの自然食やスローフード、LOHAS、マクロビオティックの考え方をよりグローバルな視点で捉え、100年後にも残したい概念を「ホールフード」という言葉で表現したことからはじまります。

割烹料理店の娘として生まれ、板前さんの中で育ったタカコナカムラの「ホールフード料理メソッド」の基本は、和食の知恵と伝統的な料理法にあります。

その後のアメリカ遊学での経験、30年余りに及ぶ医者や科学者、各業界のプロフェッショナルとのネットワークで作り出されたオリジナル料理メソッドは、今もなお更新され続けています。

2003年にホールフードスクール(表参道)が誕生。06年には、タカコナカムラホールフードスクール(自由ヶ丘)を開校、その後代々木上原に移転。08年4月福岡校誕生。11年大田区洗足池に現在のキッチンスタジオを開校。

ホールフードスクール福岡校誕生ヒストリー

タカコナカムラホールフードスクール福岡校は、ひとりのある女性の小さな願いからはじまりました。
その人の名前は、安武千恵さん。
乳がんの闘病中に「食べることは生きること」を提唱するホールフードに出会いました。

2008年3月、「タカコさんの料理習いたい」というささやかな願いを胸に、千恵さんは自宅でホールフード1日体験講座を決行。30人もの人を集めました。
そして同年4月に、第1回目の基礎コースが始まります。
福岡校の初代事務局として奔走してくれたのは、千恵さんでした。

しかし千恵さんの容体は次第に悪化し、5月からはお休みすることとなります。
「福岡でもホールフードを伝えていくからね」
この言葉が、タカコナカムラと千恵さんの交わした最後の会話であり約束でした。

2008年7月11日、安武千恵さんは33歳で天国に旅立ちました。
しかしその後も、千恵さんとの意志を繋ぎ、福岡校では毎月講座が開かれています。