《Interview》味輝パン代表取締役 荒木和樹さん

Wholefood Interview

味輝パン代表取締役 荒木和樹さん

− 顔の見える関係をめざして −

|  荒木和樹プロフィール  | 

「味輝パン」代表取締役。“食は命なり”を基本姿勢に、親子二代に渡り、添加物不使用の天然酵母パンを製造&販売。米を原料とし、酵母菌を発酵させた自社培養酵母(味輝酵母)を使用し、頑固一徹なパン作りを心がけている。日本の風土が古(いにしえ)より育んできた伝統的技法によって作り上げる「味輝パン」は、小麦本来の香りと味わいが魅力。

ホールフードのモデル都市とも呼ばれる埼玉県の本庄を拠点に、食の生産者を結び、地域の活性化に貢献している。

味輝パン

https://www.e-panyasan.com/

ホールフードの世界。ずばり、タカコナカムラさんとの出会いから始まりました。

初めてお会いしたのは商品開発の打ち合わせ。タカコ先生にお会いして、世の中にこんな面白い人がいるんだと思いました。今でもそうですが、引き出せる情報が際限ないのが面白かったです。

自然食業界というと変ですが、オーガニックや無添加で作っている生産者の皆さんを知らずに生活していました。そんな方々にお会いしたからパンが美味しくなるという理由ないのですが、みなさんが目指しているものを見たり、聞いたりすることは大変、勉強になり、その後の製品作りの基本的な考え方になりました。

タカコ先生との出会いによって、さらに、ご縁を広げて頂いたところが感謝するところです。

荒木の変化は、ものつくりへの向き合い方の変化。より良いものを作り出す根性が座るのです。

ライフスタイルの夢見るところは、会社の社是にある「真の健康」と「食の乱れをただすこと」。そして「パンを通してそれらを実現すること」。

もう一つは「顔が見える関係」。

これは作る食品や農産物を生産者が食べる人への責任をもつということ。また、食べる人が安心して生活できること。そして、疑問に思ったことを食べる人が作る生産者にいつでも聞けること。可視的領域に食品があること。

現代はいつどこでだれが作ったか本当にわからない世界になっています。恐ろしいことです。

例えば、原材料の表記が印字されているものでも外国で作っていてその意味すら分からなければ、間違えたことをしても分からないでしょう。これは可視的領域にある加工食品生産者ではないので互いに聞くこともないでしょう。そこから広がる問題があったときには大問題になっていますよ。

何からホールフードを始めるか?

一番初めに、簡単にできることから始めましょう。

食を通して社会問題が解決できると思っています。社会問題ってなんでしょう。環境問題ってなんでしょう。ペットボトルってリサイクルされていると思っている方が多いですが、燃やしてしまっていることが多くあります。異常気象、地球温暖化、二酸化炭素の排出量のことなどなど。自分が解決できる問題じゃない、としないで生活する。

例えば、ペットボトルに入っている飲料水をなるべく買わない。もらわない。水筒を常備して使い続けること。1か月で今まで毎日、ペットボトル飲料を飲んでいる人がゼロは目指さなくても良いです。月に1本でも飲まなかったら良しとしましょう。

必要なのは羅針盤であり、暗闇の中で北斗七星のように進路を示してくれていること。迷ったら、迷いそうだとしたらそのホールフードスクールの門をたたくと良いです。

タカコ先生は打ち出の小槌も持っていて、不思議。